チャンピオン漫画『BEASTARS』にどハマりした
こんにちは。モノログです。
土曜日の話。 外で台風19号が猛威を振るう中、一室に引きこもった僕は、強風でボロ家が揺れるよりも、地震で千葉が揺れるよりもあるマンガに心を揺さぶられ、幸い家に浸水はしませんでしたがそのマンガに心酔させられていました。
その名は、『BEASTARS』
かの『グラップラー刃牙』の作者、板垣恵介さんの娘、板垣巴留さんが書いているマンガで、ビーストという名前の通り、このマンガに登場するのは皆動物です。
マンガの裏表紙の言葉を拝借すると
「肉食獣と草食獣が共に暮らす世界の、青春系動物ヒューマンドラマ」という感じですが、これは普通のイメージにあるような「ほのぼのする動物たちのお話」ではありません。
逆に、『BEASTARS』は暗い世界のマンガだ、といっても良いほどです。
ちなみに10月からアニメも始まって、Netflixやフジテレビで配信されてます。
早速第一話も見ましたが、このオープニング曲が超絶かっこいい。マジで惚れた。
ジャズのような曲調で、『BEASTARS』のなんとも言えない独特な雰囲気によくあっていると思います。
それはさておき、
アニメの第一話の内容のあらすじを書いて見ます。
このマンガの最初の大きなテーマは
「肉食と草食」という問題です。
このマンガに最初の大きな波が起こるのは、肉食・草食が共学の高校、チェリートン学園の演劇部内で、いきなり草食動物であるアルパカのテムが殺されてしまう"食"殺事件が起きることから始まります。
BEASTARSの世界では肉食が草食を食らう、という本来の食物連鎖のような行動はタブーとされており、肉食獣は食肉することが禁じられています。
つまり、「肉食ー草食」という、「食うー食われる」上下関係が、対等な関係となっているのです。
テムが殺される直前に
「肉食なんてみんな怪物だ!」
と言い残したように、草食は肉食に食われる恐怖をずっと抱えており、逆に肉食は本能が求める食肉ができないもどかしさに悩まされます。
そういう事情で、当然学内で食肉を犯し、ましてや殺した犯人は重罪で、肉食動物と断定されます。
BEASTARSの主人公のハイイロオオカミのレゴシはこの学校の一大勢力である演劇部に所属しており、肉食獣として食殺事件の犯人を疑われてしまいます。
この「肉食と草食」というテーマは、物語が進むにつれてより存在感を増し、メインの登場動物の思想にも深く関わってきます。両方の調和を望む者、どちらかの上に立とうとする者──────
この二項対立のテーマを見て何か似ているな、と思うモノがあるのではないでしょうか。
現実の社会においても、
昨今のセクハラ・パワハラ・ジェンダー問題にあるような、上下関係が問い沙汰される
「男と女」の問題があります。
作者の板垣巴留さんは、人間では直接書き表せないような社会問題を、獣の社会で見事に描いています。こういった部分もこのマンガを面白くしています。
ここまでが簡単なあらすじですが、このマンガはとにかく引きこまれる。
話が進むにつれて、レゴシや他のキャラの成長が読者の目に見えてきて、恋に悩んだり、強敵に立ち向かう姿がまさに「青春ヒューマンドラマ」として素晴らしいです。
僕はもう5回は15巻まで読み通しました。それほど読み応えがあり、今後のストーリーが楽しみになる作品です。今LINEマンガで30話まで無料配信されてたりするので試し読みしてはどうでしょうか。
ブロガーという病 - MonoLog -モノログ- https://t.co/cpoumRWPdJ
— モノログ (@MonoLogas) 2019年10月16日
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